春が来る前の、まだ寒い時期に可憐に咲く椿。そのたたずまいは、見るひとをほっとさせてくれます。
花の後は、実をつけて、その油を採取してできあがるのが椿油。椿油は、日本では昔から使われていて、古文書には食用や化粧用などとして使われていたそう。
私は20年以上椿油を使っていますが、いろいろ使えてほんとに便利です。椿油ってどんなオイルで、どんなふうに使ったらいいのか、ご紹介していきます。
椿油の成分?
椿油には、ビタミンEが豊富に含まれています。またリノール酸といった不飽和脂肪酸も豊富で、オレイン酸はひとの皮脂にも含まれる成分であるため、低刺激で肌や髪によくなじみます。
椿油ってどうやって作られるの?
椿油の製油方法は、大きく分けて2種類あります。
コールドプレス(圧搾)
加圧により、種子から油分を分離させます。つまり椿の種に圧力をかけて、ぎゅ~っと絞るんですね。力技(笑
本来の味や成分が保たれる製法です。
溶剤抽出
砕いた種子と溶剤をまぜ、油分を溶剤に溶かし込んだあとに蒸留して溶剤を再分離する方法です。コールドプレスよりも効率よく採油できます。
椿油の使い方いろいろ
クレンジング
椿油を500円玉くらい、手のひらにとって、メイクになじませていきます。
こすらずに、くるくる円を描くように優しくマッサージする感じで。
ふわっと指先が軽くなったら、洗顔料や石鹸で洗い流してください。メイクもすっきり落ちて、洗顔後のお肌もモチモチ。
ヘアケア
シャンプー前に使います。濡らした髪に、椿油を500円玉分くらいを毛根になじませるように優しくマッサージします。その後はいつも通りシャンプー、コンディショナーで洗ってください。
髪の艶がでる、コシのある髪に、フケが気になる方にもおすすめです。
ボディケア
お風呂上り直前に、お湯をはった洗面器に、椿油を一滴。くるくるっと混ぜたら全身にかけていきます。あとはそのまま、バスタオルでふいて、いつも通り。翌日のお肌がなんだかいつもよりしっとりするのを実感していただけるはずです。
スキンケア
化粧水のあとに、椿油を顔全体になじませます。
どれくらい使うかというと、1~2滴で十分。スーッとなじんで、たりないかも?と思うくらいがベストです。つけた瞬間よりも、じわっと長時間うるおいます。お化粧前にも使えますが、つけすぎると、化粧崩れの原因になるので要注意です。
耳掃除
綿棒に椿油をつけて、耳掃除。これは子どももお気に入り。
椿油は酸化する?
椿油はオレイン酸が多く含まれるため、酸化しにくく固まりにくい性質があります。目安としては開封後、キャップをしっかりと閉めて直射日光を避けて保管し、半年くらいで使い切るのがよいようです。
もし使い切れなかったら…
木製家具などのお手入れに使いましょう。
椿油で木製家具のお手入れ
柔らかい布に、椿油を少し含ませて磨きます。汚れも取れて、しっとりとしたツヤと、木目がきれいに見えて、良い味がでますので一度お試しください。
椿石けん
椿の名産地 長崎の椿農園が作った自家製の椿石けん「のんのか石鹸」は 色や香り、泡立ちもすべて 自然と素材から生まれたものです。
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日本で唯一の椿農園が椿の栽培から抽出、 製造まで一貫して手掛けたことで リーズナブルで贅沢な椿石鹸です。また、のんのか石鹸ならではの”かたしの実(椿の実)”の粉末を煉り込んだ処方は 椿の持つ保湿効果に加え 高い除菌効果も期待でき、 ニキビ肌の方にもとてもおすすめです。 どこか懐かしい香りのする、椿のやさしさにあふれた石鹸。
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